SHABADA in FIRENZE
フィレンツェの伝統ある薬鋪『サンタ・マリア・ノヴェラ』訪問記 NO . 02
行ってきました！ 薬草処方の本場、イタリアはフィレンツェの『サンタ・マリアノヴェラ教会』に併設する由緒正しきフォルマチア。世界最古の薬局と言われる、知る人ぞ知る西洋版漢方薬局です。 ゴージャス気分を是非いっしょにあじわってネ！
２００２年 ９月２５日
注＊1998年のイタリア旅行記です.
ディ・サンタ・マリーア・ノヴェッラ
DI S.MARIA NOVELLA
通りからのちょっと見では見逃してしまいそうな狭い入り口
(注 : 当時はスカラ通り一帯が工事中でした）
勇気を持って扉を開けてみる。
両側が 彫刻に飾られた長い廊下。
香りは、この奥に 確かに
お店があることを教えてくれている。。。
次第に濃厚になる香料の匂いに導かれると、そこには。。。
荘厳なイメージは、まるで訪問客を選別しているかのよう？
第二の扉
アヤシゲ〜！まるで会員制の秘密の高級クラブの雰囲気
〜サァ、これが店内だァ〜！〜
コレ、コレ！
イメージしてた通りの、、！
究極のSHABADA、ココにアリィ〜！
サスガ、メディチ家！
madamも真ッ青の
オソレイリヤのインテリアです！！
天井にはフレスコ画、豪華なシャンデリアに重厚な家具。
メインとなる売り場は、およそ20畳ほどの正方形スのペースです。
両側にも背面のキャビネットにも、イワクありそな豪華な壷や瓶がズラ〜リ！
薬草やチンキ、リキュール、ポプリ類など、まんま博物館か美術館って雰囲気です。
店内に充満する濃厚なポプリの香りと豪華なインテリアに思わずクラクラ、しばし中世に舞い戻ったかのような錯覚を覚えます。
メニューリストを見て正面カウンターでオーダーすると、商品を取り出し見せてくれます。
リストもイタリア語の他に、仏語、英語、日本語版があるのもウレシイ。
成分をひとつひとつ訊ねると、丁寧に説明つきでラベルを見せてくれました。
製品は香水に加え、スキンケア製品エッセンス、軟膏、蒸留酒、香油、リキュール、オーデコロン、ポプリ、石鹸などなど並びます。
フィレンツエ周辺の丘で栽培され、テラコッタで熟成されたポプリは類をみない独特の深みを香りに添えるとか。。
気軽に写真撮影も許可。
海外からの顧客もちらほらと、知るヒトぞ知るお店ってカンジがいたします。
奥の間に行くと、作業所のような調剤室ようなスペースで、古びた棚にテラコッタの壷や石膏の胸像が並んでおりました。
薬鋪の歴史
リストより抜粋
- 日本では武家社会の始まりを告げた西暦122１年頃、ここフィレンツェでは、ドミニコ会修道士僧らパードッリ=フォンダトーリによって、僧院内の薬局として創立された。
修道士たちは自ら栽培した薬草や花を用い独自の処方によって、薬剤、軟膏、鎮痛剤などを提供し、その優れた効果でもって名声は外界にも及んでいく。
- 1612年、トスカーナ大公の助言により正式な薬鋪として創業開始。
当時の王家御用達香料精錬所の名誉を授かる。 後、その独創的処方は世界的に知られるところとなり、ロシア、インド、中国まで輸出されたとか。。。
- ナポレオン治下時代、一時期薬鋪は国有となるが、その後の所有は、最後の僧侶ディレクターの甥である、チェーザレ=アウグスト=ステファニーに譲られる。
それ以来、ステファニー家が代々、その伝統と暖簾を守り続けている。
- 薬草の品質、処方など創立当時からの伝統は頑固に守られている。
最高品質を目指し、すべてが天然栽培の植物、油脂を用い、動物実験もしていない。
製品にはすべてロットナンバーがふられ、その性格上、量産体制はとってないが、このフィレンツェよりミラノ、ヴェネツィア、ボローニャなどイタリア国内のみならず、パリ、ロンドンなどの販売店に配給されている。
ステファニー家の紋章 |
製品にはすべてこのロゴが。
この紋章のファンも多いとか。。。
※日本（青山）にも販売店があります。
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